各大学・研究機関が保有する特許資産を、質と量の両面から総合的に評価! トップは昨年同様産業技術総合研究所

特許分析・調査会社のパテント・リザルトは2014年8月18日(月)、「大学・研究機関特許資産の規模ランキング2014」を発表しました。

同ランキングは、2014年3月末時点で公開されている権利継続中の登録特許を対象に、個別特許の注目度を指数化する「パテントスコア」を用いて、各大学・研究機関が保有する特許資産を、質と量の両面から総合的に評価したもの。

第1位は産業技術総合研究所、第2位は科学技術振興機構、第3位は東北大学。第4位は東京大学、第5位が物質・材料研究機構でした。

なお、上位5内にランクインした機関は前年度と同じ顔ぶれで、順位も同じでした。

第1位にランクインした産業技術総合研究所は、触媒や有機低分子化合物、遺伝子などの分野に強く、注目度の高い特許には、「耐水性、耐久性に優れ、長期間にわたり良好な外観を保持できる塗料組成物」に関する技術や、「ディスプレイやID等への応用が期待できる酸化ケイ素薄膜」、「X線顕微鏡用試料収容セル」に関する技術などがあります。

第2位となった科学技術振興機構の科学注目度の高い特許には、「ジェットエンジン,ガスタービンなどの部材として活用が見込まれる高耐熱性、高強度のIr基合金」や、「水、油、および化学的に不活性な液体中での、微小なエマルションを製造する方法」に関する技術などがあります。

第3位にランクインし、大学としてはトップとなった東北大学は、太陽電池や半導体、ディスプレイなどの製造過程での活用が見込まれるプラズマ処理装置関連技術の注目度が、大きく上昇しています。東北大の単独出願で注目度の高い特許には、「機械的性能や電気伝導性、電磁波吸収性に優れた新規な高機能複合材料」に関する技術などがあります。

さて、前年調査から大きく順位を上げたのは第8位の大阪大学。発光ダイオード、半導体レーザなどに活用が見込まれるGaN結晶など、電子部品の材料関連技術、遺伝子関連技術に強く、大阪大の単独出願で注目度の高い特許には「空気中の有害物質や臭い、汚れを分解する光触媒において、長期間にわたり機能を発揮することができる技術」などがあります。

このほか、上位15位機関の中では、フランス原子力・代替エネルギー庁(15位)、理化学研究所(9位)、名古屋大学(11位)、京都大学(13位)などが前年度に比べて順位を上げました。

大学・研究機関 特許資産の規模ランキング2014 トップ

※順位(前年順位) 機関名 登録件数

  • 第1位(1) 産業技術総合研究所 9,685件
  • 第2位(2) 科学技術振興機構 2,749件
  • 第3位(3) 東北大学 1,105件
  • 第4位(4) 東京大学 976件
  • 第5位(5) 物質・材料研究機構  1,780件
  • 第6位(8) 原子力・ 代替エネルギー庁(仏) 885件
  • 第7位(6) 鉄道総合技術研究所 1,348件
  • 第8位(12) 大阪大学 694件
  • 第9位(13) 理化学研究所 742件
  • 第10位(9) 東京工業大学 878件
  • 第11位(10) 名古屋大学 607件
  • 第12位(7) 農業・食品産業技術総合研究機構 1,212件
  • 第13位(15) 京都大学 614件
  • 第14位(14) 九州大学 499件
  • 第15位(16) フランス国立科学研究センター 727件

参考URL