スパコン性能ランキング「TOP500」:中国の「Tianhe-2」(天河2号)が首位をキープ。日本の「京」も第4位をキープ!

全世界で稼働中のスーパーコンピュータの演算性能を集計するTOP500プロジェクトは2013年11月18日(月)、最新のランキングを発表しました。

TOP500プロジェクトは半年に一度ごとに開催されており、今回で42回目となります。ランキングを見ると、中国国防科学技術大学(NUDT)の「Tianhe-2」(天河2号)がトップとなった他、上位5位までの顔ぶれは、前回(2013年6月17日)と同じでした。

これで、中国国防科学技術大学(NUDT)の「Tianhe-2」(天河2号)は、2回連続の世界一となっています。

「Tianhe-2」(天河2号)は1万6000のノードを持ち、それぞれのノードがXeon IvyBridgeプロセッサ2つとアクセラレータとしてXeon Phiプロセッサ3つを装備。総コア数は312万。計算速度は、1秒間に33.86ペタフロップ。ペタフロップスとは浮動小数点演算を毎秒1000兆回行うことを表す単位です。

第2位となったアメリカのクレイ製の米オークリッジ国立研究所の「Titan」(タイタン)の17.59ペタフロップを大きく引き離しています。

第3位はIBM が開発した米ローレンス・リバモア国立研究所の「Sequoi」(セコイア)で、計算速度は17.17PFLOPS。

第4位は、2011年11月のランキングで1位になった日本の富士通と理化学研究所が開発した「京」。世界で初めて10ぺタフロップの壁を破ったスーパーコンピューターです。

その他、日本のスーパーコンピュータは第11位に東京工業大学学術国際情報センターの「TSUBAME」、第24位に国際核融合エネルギーセンターのヘリオス、第30位に東京大学情報基盤センターの「Oakleaf-FX」がランクインしています。

上位500システムのうち265はアメリカにあるスーパーコンピューター。次いで中国は500システムのうち63と第2位、日本は28で第3位です。

今回のランキングで新たにトップ10にランクインしたスパコンは、第6位にランクインしたスイス国立スーパーコンピューティング・センター(CSCS)の「Piz Daint」のみでした。計算速度は6.27PFLOPSで、ヨーロッパで最速のシステムです。またトップ10の中では最もエネルギー効率の高いスーパーコンピューターとのことです。

またTOP500のうち、82.4%のシステムにインテルのプロセッサーが搭載されており、インテルはプロセッサー提供メーカーとして首位の座をキープしています。

なお、日本は2020年ごろまでに毎秒100京(兆の1万倍)回の計算ができる次世代スパコンを開発する方針で、欧米や中国も同水準の計算能力を持つスパコン開発を進めています。

tianhe-2
tianhe-2 / sam_churchill

TOP500プロジェクトとスパコンの性能比較の指標

スパコンの性能比較の指標としては、TOP500プロジェクト、HPCチャレンジベンチマーク、Green500などが有名です。

1993年にスタートしたTOP500プロジェクトは、マンハイム大学、テネシー大学、ローレンス・バークレイ米国立研究所の研究者らが、LINPACKと呼ばれるベンチマークによりランク付けを行い、その結果を年2回発表しています。

一方、HPCチャレンジベンチマークは、一般的な科学技術計算で多用されている複数のベンチマークからランク付けしています。Green500は、スーパーコンピュータのエネルギー消費効率を評価するプロジェクトで、電力当たりの性能を評価基準にして上位500位をランキングしています。

TOP500プロジェクト 2013年11月のランキング トップ10

  • 第1位 中国国防科学技術大学(NUDT)の「Tianhe-2」(天河2号)
  • 第2位 アメリカ、オークリッジ国立研究所の「Titan」(タイタン)
  • 第3位 アメリカ、エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所の「Sequoia」(セコイア)
  • 第4位 日本、理化学研究所の「京」、
  • 第5位 アメリカ、アルゴンヌ国立研究所の「Mira」
  • 第6位 スイス国立スーパーコンピューター・センターの「Piz Daint」
  • 第7位 テキサス高等コンピューティング・センターの「Stampede」
  • 第8位 ドイツ、オークリッジ国立研究所の「JUQUEEN」
  • 第9位 ドイツ、ローレンス・リバモア国立研究所の「Vulcan」
  • 第10位 ドイツ、ライプニッツ研究センターの「SuperMUC」

参考URL